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GLA随想のコピー

「GLA随想」は2013年5月~2014年4月にかけて「GLAを憂う元会員」氏が発表されていたブログです。作者がコピーは自由であると表明されていたので、コピーを公開させて頂きます。

「はたらきの布陣」に関する再考(6)

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「はたらきの布陣」に関する再考(6)

 前記事の続きです。「はたらきの布陣」を構築してゆくことが困難である第一の理由は、前記事で述べましたように、「佳子先生の御指示を頂けない」という点にあるのではないかと思います。さらに、第二の理由として、「不連続な飛躍を果たさなければ実現できない」という点があるのではないかと思います。つまり、「易しいものから難しいものに段階的に挑戦してゆく」ということができず、ある程度高いレベルの事にいきなり挑戦しなければならないのではないかと思います。

 一例として、「7つのプログラム:研鑽の充実」の地域拠点における研修について考えてみたいと思います。再三述べてきましたように、この研修は止観シートの研修を指すものと私は考えておりますが、その通りであるとすると佳子先生はなぜヒントの中に「止観シート」という言葉を使われなかったのでしょうか。もし、佳子先生が「止観シート」という言葉を使われますと、「止観シートの研修」という青写真に誰もアクセスできなくても、また、青写真に共感できなくても、「止観シートの研修」というものが実現できてしまうためではないでしょうか。これでは、「はたらきの布陣」を構築してゆくことができないのではないかと思われます。

 止観シートの研修を早期に実現することは大切なことであると思いますが、未来千年のことを考えますと、「はたらきの布陣」を構築してゆくことを優先させなければならず、そのために「止観シートの研修」という事を明示されなかったのではないかと思われます。GLA随想4のレポートに認めましたように、佳子先生はヒントの中で「止観シート」に相当するものとして、例えば「神理の基礎を学べる教材」のようなお言葉を使われたのではないかと推測します。おそらくこれは「はたらきの布陣」を構築してゆけるぎりぎりのヒントであり、これよりも解りやすいヒントを使われますと、やはり「はたらきの布陣」を構築してゆくことができなくなるのではないかと考えられます。このように、最初の段階から、ある程度のレベルの事を実現しなければならない点で、不連続な飛躍を果たす必要があるのではないかと考えられます。

 また、「はたらきの布陣」を構築してゆくことが困難である第三の理由として、「最初から全体が見えない」という点も挙げられるのではないでしょうか。一般社会においても、GLAのプロジェクトにおいても、「組織」というものは全体の構成が明確であり、組織の中で「誰がどのような役割を果たすのか」という役割分担も明確であり、そうであるからこそ、組織が機能するのではないでしょうか。それに対して、「はたらきの布陣」は、少なくとも最初の段階では、全体がどうなっているのか、誰がどのような役割を果たすのかがさっぱり見えてこないという点に特徴があるのではないかと思います。つまり、通常の組織のあり方、指揮・命令系統のあり方などの常識に囚われていると、「はたらきの布陣」を構築してゆく方向に動くことができなくなるのではないかと思われます。

 「はたらきの布陣」が実際にどのようなものであるのか、私自身も漠然としたイメージしか抱けないのですが、御著書「レボリューション」の「志の連帯」の章に示された「ネットワーク」に近いものになるのではないかと考えています。幕末の時代、一人一人の志士の中で、最初から「明治維新を起こそう」と計画した人は誰もいませんでした。それぞれが「日本の将来のために必要」と考え行動したことが繋がって、「明治維新」という結果が生まれました。「はたらきの布陣」についても、一人一人が「GLA共同体にとってこの事が必要」と感じたら行動を起こすことの積み重ねによって、形が見えるようになってくるのではないかと思います。

 以上のように、はたらきの布陣を構築してゆくことには、様々な困難が伴いますが、弟子がその飛躍を果たせるからこそ7つのプログラムが与えられているのだと思いますし、その飛躍を果たせなければ千年の伝承というものも果たせなくなるのではないでしょうか。これまで述べてきました事の繰り返しになりますが、将来のGLAでは、誰かが青写真にアクセスできたとしても、多くの人がその青写真に共感されない限り、青写真は具現されることはありません。また、「青写真にアクセスできる」と言いましても、常に間違えることなくアクセスできるわけではなく、常に細部まで行き届いた形でアクセスできるわけでももありません。そのような点を補いつつ、GLA共同体が神意・青写真を具現してゆくためには、「はたらきの布陣を構築する」という以外に方法は無いのではないでしょうか。それゆえ、それが如何に困難な事であっても、挑戦を果たしてゆく以外に道は無いのではないかと思われます。

 「私たちが魂共同体千年構想を果たしてゆくためには、神の御心を因とする、宇宙に流れる因縁果報のはたらきの布陣に就くことが大切」(GLA誌1999年11月号66ページ)という佳子先生のお言葉の重さを、改めて噛みしめてゆく必要があるのではないでしょうか。

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