「GLA随想4 7 つのプログラム(歴史の整備を除く)」のレポートでは、「身近で相談に乗ってもらえるお世話の態勢」について「グループ力・響働力に基づくお世話構造」を実現してゆくべきとの考えを発表させて頂きました。具体的には、このお世話の態勢は、5~6人程度のグループによるお世話からスタートしますが、普段から「お世話人」としての研鑽を受けておられない方に関わって頂く以上、実際にどのように進めてゆけばよろしいのか、指針があった方が望ましいのではないでしょうか。
私は、「Calling 試練は呼びかける」と「対話者手帳 I」を基本にして、「お世話の指針」となる冊子を編纂することが妥当ではないかと考えています。「Calling 試練は呼びかける」には、随所に「問いかけ」が掲載されています。この「問いかけ」に、試練を受けておられるご本人は勿論のこと、お世話グループの皆様全員がその方の立場に立って考えて頂くことにより、ご本人一人では見出せなかった道を見出してゆける場合が多いのではないかと思われます。
また、お世話グループのメンバーになられる方は、他人の人生に立ち入らせて頂くにあたって何よりも「畏敬の念」を確かにして頂くとともに、「作法」を守って頂く必要があるのではないでしょうか。この点は「対話者手帳 I」に詳述されていますが、おそらく最近入会された方の多くは持っておられないのではないでしょうか。従って、この「対話者手帳 I」に掲載された指針も「お世話の指針」の中に含めて頂く必要があるように思えます。