「GLA随想」は2013年5月~2014年4月にかけて「GLAを憂う元会員」氏が発表されていたブログです。作者がコピーは自由であると表明されていたので、コピーを公開させて頂きます。
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GLAの組織変革について思うところを述べてきましたが、これ以上のヴィジョンを私が提示することは難しいのではないかと思われます。それは、GLAの現状の組織構成がどのようになっているのか、私自身がよく存じていないということもありますし、ボーディ・サットヴァ・ウィズダムに具体的に何が開示されているのか解らないということもあります。
在家の伝研生の皆様がどの程度の情報を持っておられるのか解りませんが、おそらくあまり詳しい情報は持っておられないのではないかと思います。しかし、職員の皆様はそのような情報に通じておられるはずであるため、組織変革は職員の皆様の発心によりスタートすることが予定されているのではないでしょうか。
先生が御帰天された後のGLAのことを考えると、「弟子の発心」が無ければ何も始まらないため、「弟子の発心によって青写真を具現してゆく」という風土を今から育んでゆく必要があるのではないかと思われます。逆に、弟子の発心によってスタートすることが難しいテーマ(例えば「八ヶ岳での止観シート研修I」「特別供養」など)については、弟子が何も発心しなくても先生が全て進捗させて下さったのではないでしょうか。同じようにして先生が率先して進捗されないテーマについては、やはり弟子の発心を待たれているのではないかと考えざるを得ません。
「職員の皆様の発心によりスタートする」と申しましても、職員の代表である関芳郎氏がリーダーシップを発揮されることは期待できないものと思われます。もしかすると、関芳郎氏に変化が訪れるということもあり得るのかもしれませんが、まずは有志の職員の皆様によって組織変革の研究会を発足させることが現実的ではないでしょうか。
その研究会は、最初は文字通り意見交換のみを目的にしますが、やがてその研究会での検討結果に基づいてヴィジョンを提案し、先生のご指導・ご承認を頂きながら組織改革を進めてゆけるようにレベルアップできるのではないかと考えます。
GLA会員規定第2条6項(会員の遵守事項)には、「会員は、その他、会において定められた規則を遵守し、所属本部の指導に従います」とあり、GLA会員規定の末尾には「上記の約束、遵守事項に反し、会員としての節度を保てる状態にないと判断された場合には、退会勧告、除名処分等を受けます」とあります。
「所属本部の指導」について具体的な事は規定されておらず、その都度定められるものであると考えられます。そうしますと、権限を持った人の恣意的な判断により不適切な指導がなされる可能性も考えられます。そして、不適切な指導であってもそれに反すれば「退会勧告、除名処分等」の処分の理由になってしまします。この点も組織変革の際に改善してゆくべきことではないかと考えます。
伝道研鑽部会をGLAの最高意志決定機関に位置づけるとすると、「会員に対する指導・処分を実行する権限も伝道研鑽部会が有する」と位置づけることが妥当であると考えられます。但し、実務上は「伝道研鑽部会から事務局に対して、会員に対する指導・処分を委任する」という形を取るべきであり、そうすると、今まで通り、実質的には事務局が会員に対する指導・処分を行なうため、伝道研鑽部会では個々の会員に対して如何なる指導・処分が行なわれているのか、いちいち関知する必要がなくなります。
但し、指導・処分を受けた会員または元会員(除名処分を受ければ会員ではなくなりますので元会員にも門戸を開くべきと思います)が指導・処分に対して不服があるときは、伝道研鑽部会に対して不服申立ができる旨を会則上で明記すべきではないかと考えます。不服申立があった場合、伝道研鑽部会では委員会を立ち上げ、指導・処分の妥当性を審議し、その結果、「指導・処分を維持する」または「指導・処分を取り消す」の何れかの判断をするようにすると如何でしょうか。なお、事務局からの干渉を防止するために、委員会のメンバーは在家の伝研生に限ることも必要かと思われます。これによって、指導・処分の妥当性が維持できるのではないかと思います。
このような規定がありますと、事務局内で権限を持っている人が会員に対して恣意的な指導・処分を行なう可能性も激減するのではないでしょうか。それは、当該会員に不服申立されてしまうと、委員会の席上で指導・処分が恣意的であったことが明らかにされ、自分自身が恥をかくからです。事務局の指導・処分の妥当性が高まってきますと、指導・処分を受けた人が不服申立する頻度も下がり、実際に伝道研鑽部会が動くことはほとんど無くなるかもしれません。このように、実際に伝道研鑽部会がほとんど動かなかったとしても、「伝道研鑽部会に対して不服申立ができる」との規定が存在するだけで、恣意的な指導・処分を抑制する大きな抑止力になるものと考えます。
昨日までの記事にありますように、私は「組織改革の内容は既に高橋佳子先生が開示して下さっているはず」と思っていたのですが、もう一度考え直してみますと、先生は肝心要な事を開示されていないかもしれないと思えてきました。
それは、先生が説かれてきた「神理」から推測されることです。私はGLA随想2,3のレポートにて、先生の説かれていない神理(煩悩地図の原理、魂の因果律の全体像)を開示しました。これらの内容は「神理」の中でも中核を占める重要なものではないかと思いますが、なぜ先生が説かれなかったのかを考えてみますと、それは「弟子にも見出せる」ということが理由ではないでしょうか。つまり、「弟子に見出せることは弟子が見出す」ということが弟子にとって大切な鍛錬であり、先生は弟子にとって見出すことが困難なことを中心に説かれてきたのではないかと思えます。
そうしますと、組織改革についても、弟子に見出せるようなことは先生は開示されていないのかもしれません。例えば、私は8月25日の記事にて「伝道研鑽部会をGLAの最高意志決定機関にする」というヴィジョンを示しましたが、それが正しいとすると、それは「弟子にも見出せること」に他ならないわけです。すると、ボーディ・サットヴァ・ウィズダム等には、この肝心要なことが開示されておらず、例えば事務局や伝道研鑽部会の組織構成など細かいヴィジョンばかりが開示されているのかもしれません。
仮に、上述の推測が当たっているとすると、「肝心要なこと」を弟子が見出し補った上でボーディ・サットヴァ・ウィズダム等を拝読しないと、書かれていることの意味を把握することは難しいのではないかと思えます。
昨日までの記事にありますように、組織改革の内容は既に先生が開示して下さっていると思うのですが、「組織改革を遂行するように」との明示的なご指示は無かったのではないかと思います。その通りであるとすると、「組織改革が必要であるか否かは弟子が判断し、必要だと思うのであれば、弟子の発心により遂行すればよい」ということではないでしょうか。GLAの現状に鑑みれば、「組織改革を遂行すべし」との呼びかけに満ちているように思いますので、やはり遂行すべき時期は既に訪れているのではないでしょうか。
もう一つ思いますことは、先生はボーディ・サットヴァ・ウィズダム等に「最終的な組織形態」のヴィジョンのみを開示され、途中段階については省略されているのかもしれません。昨日の記事にあります私の描いたヴィジョンにおいても(このヴィジョン自体がどこまで正しいのか解りませんが)、「すぐにも実現すべきこと」と「まだ時期尚早であること」とが混在しておりますので、先生の示されたヴィジョンについても、個々の内容について「実現すべき順序や時期」というものが存在するのではないかと思います。この点について先生が開示されていないとすると、「実現すべき順序や時期は弟子が判断すべき」ということではないでしょうか。
仮にその通りであるとすると、組織改革についても弟子が検討すべきことは様々存在することになり、「単純に先生の示された通りに遂行すればよい」というわけにはいかなくなります。
このように考えてゆきますと、組織改革についても、先生からさらなるご指導を頂くことが必要なのかもしれません。しかし、やはり7つのプログラムなどと同様に、「弟子が発心してスタートする」「弟子の智慧の限界まで突き詰める」ということが必要であり、その後で至らなかった点をご指導頂くようにしなければ、智慧の鍛錬にはならないのではないかと思われます。
これまで、私の知る限りにおいては、高橋佳子先生が弟子に対して「GLAの組織変革について検討するように」との指示を出されたことはありませんでした。従って、組織変革について弟子が内容を検討する必要は無く、先生がボーディ・サットヴァ・ウィズダム等に示された通りの事を遂行すればよろしいものと考えます。ただ、もしかすると何かの参考になるかもしれませんので、組織変革について私が描いたヴィジョンについても、以下紹介させて頂くことにします。勿論、以下の内容は、ボーディ・サットヴァ・ウィズダムと比較して相当に視点落ちがあるものと考えています。
1.最終的な組織形態
(1)最高意志決定機関について:
GLAの最高意志決定機関は、「伝道研鑽部会」になるものと考えます。すなわち、日本の国家でいえば、「国会」に相当する役割を担うことになります。それゆえ伝道研鑽部会には「公募」と「任期」という原則が必要だったのではないでしょうか。GLAの様々な運営は直接的には事務局が担いますが、権限の源泉は伝道研鑽部会にあり、事務局は「伝道研鑽部会から委任を受ける」という形で運営を担うという形になります。それゆえ、伝道研鑽部会には、全会員を代表して「事務局の動きをチェックする」という責務を担うことになります。
(2)理事と伝道研鑽部会世話人の兼任について:
伝研生の皆様は、「事務局の動きをチェックする」という責務を担うため、時として理事の方々に対して耳の痛い発言をして頂く必要も生じます。現状では、理事の方々が、伝研生の選抜にあたる「伝道研鑽部会世話人」を兼任されていますが、そのままでは、伝研生の方々が理事の方々に対して「言うべきことを言いづらくなる」という状況が生じてしまいます。従って、「理事」と「伝道研鑽部会の世話人」を兼任することは将来的には禁止すべきことと考えます。具体的には、理事をある程度経験された方が、理事を引退された後に伝道研鑽部会の世話人に就任する、という流れを作ってゆけばよろしいのではないかと考えます。
(3)常議員会の創設について:
伝道研鑽部会は「事務局の動きをチェックする」という責務を担いますが、個々の伝研生にはそれぞれの役割があり、事務局の動きを細かい点までチェックすることは現実的に難しい面があります。従って、全伝研生を代表して事務局の動きをチェックする専門の働きを担う方々が必要であり、その方々を「常議員」と呼ぶことにします。常議員は在家の伝研生の中から選抜すべきものと考えます。それは、職員であれば理事の方々との間に「上司と部下」という関係が生じてしまいますので、常議員としての働きを全うすることが難しいのではないかと考えられるためです。
事務局の動きをチェックしてゆくためには、「継続性」を確保する必要があるため、常議員には通常の伝研生の倍の任期(6年)を与えることが妥当ではないかと考えます。つまり、国会の参議院と同様に、常議員は3年毎に半数づつ入れ替わることになります。
2.当面必要と思われる組織改革
(1)最高意志決定機関について:
伝道研鑽部会をGLAの最高意志決定機関にすることは、すぐにでも実現すべきことであると考えます。
それは、GLA共同体が果たす意志決定の中のごく一部(例えば「7つのプログラム」)であっても、決定する権限が弟子に与えられたのであれば、「弟子の誰が最終的な決定を下すのか」ということが明確になっていなければならないからです。伝道研鑽部会が最高意志決定機関になるということは、「先生の示された方針ですら伝道研鑽部会の承認を経なければGLAの方針にはならない」ということになります。勿論、先生の示された方針に異論を唱える伝研生はいないものと思いますので、「承認」と言いましても形式的なものに留まると思います。しかし、伝道研鑽部会が実質的な意志決定を果たしてゆく分野は今後増加してゆくことになります。
(2)理事と伝道研鑽部会世話人の兼任について:
現時点では、伝研生の選抜は実質的には先生が担って下さいますので、理事と伝道研鑽部会世話人との兼任を禁止する必要性は、当面の間は無いものと考えます。
(3)常議員会の創設について:
現状でも「事務局の動きをチェックする」という必要性は生じており、常議員の働きを担う方々を在家の伝研生の中から選抜してゆく必要があるものと考えます。しかし、現状では弟子の果たすべき責任がそれほど多岐に渡っていないため、「継続性」を問題にする必要は薄いと思われます。従って、「3年」という任期を変更する必要性は、現状では無いものと考えます。